人づきあいのコツ
誰かにされて嬉しかったことを、また誰かにしてあげること
先日、占い・ヒーリング・除霊のセッションを受けに来られた方と「人間関係をうまくいかせるコツ」について、お話しをさせていただきました。
人と付き合うことの難しさを感じられている方は少なくはないはず。
でも、人づき合いというものはお仕事や社会的な関わりのなかで避けることのできないもの。
ですから、人づきあいが楽しいと思えるようになれば、どのような関わりの中でも楽しさを見つけることができるんです。
人づきあいには、大切な原則があります。
それは、「恕(じょ)」というもの。
この言葉は「論語」の中に出てくる言葉で、孔子さんがお弟子さんに向けて「一生守るべき大切なこと」として説かれたことなのだそうです。
その意味は「ゆるすこと」「思いやること」
そして、自分がされたら嫌だなと感じることは、人にもしないということ。
とてもシンプルなことですが、それを実践するだけで、私たちの人づきあいは変わっていくんです。
(良好な人間関係を築くことについて、以前にもこちらの「理想の人間関係のために」の中でお話しをさせていただきましたね)
「謙虚な人は誰からも好かれる。
それなのにどうして謙虚な人になろうとしないのだろうか」
(トルストイ)
という言葉があります。
誰にでも好かれる人、好感の高い人がいます。
映画監督の龍村仁さんという方は、自身が想う「好きな人間」として、この四種類の人間を挙げられています。
・ビジョンを持っている人
・仕事にマイウェイを貫く人
・謙虚な人
・なんとしても伝えたい使命感を持っている人
この内の「謙虚な人」について、他の四つのものより方向性が違う感じがします。
他の四つのものは、内から外へ表されるもののようで、「謙虚な人」だけは自分の内側だけで完結しているもののように思えるんです。
でも、それはお仕事は一人ではできないということを言われているのでしょう。
いい仕事ができる人というのは、まず自分の内側にある「自分が」という自我をなくすことができているからなのでしょう。
私たちの自我はとても強いものですから、簡単にはなくすことはできないもの。
でも、自我はどこかで自分の行動や考え方を縛ることをさせるもの。
だから、謙虚になることで、その自我を小さく小さくしていくことができるのだろうと思うんです。
それは、誰にでもできること。
難しいことではないことなんです。
約束の時間に遅れてきたこと。
横柄な態度で接してきたこと。
私の意見をぜんぜん聞いてくれなかったこと。
普段の生活の中で、あなたが感じている「嫌なこと」はいろいろあると思います。
それを、あなたが誰にもしないと決めたなら、あなたには善い変化が起こるんです。
あなたがいつも約束を守っていれば、信頼を持たれます。
あなたが丁寧な接し方をしていれば、相手は自分が大切にされていると感じます。
あなたの行動が、相手との関係に善い影響を与えていきます。
それができたら、今度はさらに、人からされて嬉しかったこと、ありがたかったこと、幸せに感じたことを、相手にも積極的にしてみてください。
それは、ちょっとした気づかいの言葉だったり、すぐには気づかれないことでもいいんです。
それを日々実践していくうちに、あなたは人間的な魅力にあふれている存在になっているはずですから。
「人付き合いがうまいというのは、
人を許せるということだ」
(ロバート・フロスト)
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