自信の創り方
自分を偽らない考え方と行動が自信を創り出す
自信を持つために必要なことは、目の前の現実を自分の望むように解釈すること、そしてその解釈に執着をしないことです。
自信に満ちあふれている時、私たちはものごとを一つの見方だけでなく、いろんな視点から見て判断していますから、誤解をしないのです。
そして、自分を守ることも忘れているような充足感を感じるようになっています。
自信を持つという過程は、外からの影響によるよりも、自分の中の心の動きによって進められていくもの。
もし今、自信を持つことができなかったり、これからの生き方がまだはっきりと見えていないのでしたら、
人に好かれることを第一にしていたり、自分に都合の良い出来事が突然起きてくるのを待つような、受け身の姿勢でいるのかもしれません。
でも、自分の外にあるものが自分を変えてくれると思うことはある意味、依存でもありますから、そこには疑う心や不安もあるのです。
心がそのような状態であれば、これからどんなことが起こるのかも恐れたり、自分がどう見られているかもきになったりします。
常に、良いか悪いか、見方か敵か、という二極の両端にいますから、感情の動きも大きくなってしまうのです。

「『自信がないからやめよう』じゃなくて『自信をつけるためにやろう』」
(吉岡秀人)
という言葉があります。
自信というのは、持ちたいと思って持てるものではありません。
それは、今の自分の捉え方と行動によって感じるようになるものだからです。
ですから、これから自信にあふれた生き方をしていくためには、自分を偽らないこと。
自分のことを他人事のように扱わないこと。
つまり、自己主張をするということ。
あなたが本当の自分を見せれば、周りの人も嘘がない姿をみせてくれます。
自分を偽らなくても、受け入れてくれる人の存在にも気づきます。
ありのままの自分のままで、誰かの優しさや思いやりや尊敬を感じる時、もう疑う心や不安もなくなっていきますから、自信も生まれていくのです。
大切なことは、自分を大きく見せたりせず、誰かにまかせるのでもなく、自分で向き合って感じてみること。
自己主張は、誰かが代わりにしてくれることに甘えることでもなく、それを期待することではなく、自分の望みや理想を相手に伝えること。
そこから、それぞれの成り立つ場所を保ちながら、お互いの意見を認め合う一体感を感じることで、さらに自分に自信を持つことを覚えるようになるはずです。

「自信を失わず、前を向きなさい。
悲しみについて考えすぎてはいけません。
悲しいことは、もう終わりです。
前を向いて懸命に働きなさい」
(ダライ・ラマ14世)
という言葉があります。
自分を主張する時は、今まで誰かに対して持っていた依存心がなくなります。
自信を持っている時は、他者の評価や意見はそれほど重要なことではなくなって、自分が自分であるために、自分の内側を重要視するようになるからです。
つまり、自分を信じきれている状態になるのです。
それは、ゾーンやフローという状態をずっと続けているような感覚なのかもしれません。
自分自身についても、自分の持っているものについても、自分でよく知っていれば、誰の評価にも意見にも頼る必要はないのです。
私はこういう人間ですと周りに向けて主張する時、他者に自分を知ってもらうために、ありのままの自分や、現状の自分について自分でも理解しようとします。
自分の中には、いろんな自分がいます。
理想とする姿、現状の自分、感情の自分。
それを知ることで、私たちは自分に自信が持てるのです。
そのためには、チャレンジがありますし、失敗も成功もあるのです。
すべての経験は、自分を知るため。
そして、自信となるものです。
私も何事も恐れずに受け入れていきたいと思います。
「結局のところ、人生は経験や慣れがモノを言うところがあります。
船が沈まないよう、その都度何かを打ち付けて補強する。
そうやって経験値が高くなるごとに自分の中に手札も増える。
それこそが自信となるのです」
(美輪明宏)
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