人間の価値とは
他者のために、自分のために、行動を起こす自分軸を持つこと
人間は、何もしなくても存在しているだけで価値がある。
という、doing(何を成すか)よりもbeing(どう在るか)を重視する考え方があります。
私もその通り、人間の価値とは、その人の外面より内面から発せられるもののほうを魅力的に感じています。
そして、私たちは「誰かの役に立ちたい」という社会的欲求や承認欲求を持っていますから、
お仕事や社会も誰かの役に立っているから存続しているように、他者に貢献することで幸せを感じるように創られているでしょう。
その社会的欲求や承認欲求を満たすための行動こそが、自分に価値を感じる、自分軸を持った生き方から起こされるものだと思います。
今までは、居場所を失いたくないために、仲間はずれにされたくないために、周りの人の意見に従って行動していたのかもしれません。
たしかに、その生き方は自分で決断しまくてもいいから責任もありませんし、何かを間違えてもみんながそうしているからと安心できていたはずです。
でも、責任がない代わりに、心からの充実や楽しさは少なかった気がします。
他者のために何かをしてあげたいと思う時も、これからの人生についてじっくり考える時も、まずは自分の内側からあふれる気持ちを感じることが大切だからです。
人間は誰かの役に立ちたいとか、誰かを救いたいと思うもの。
自分の生きた人生が意味のあるものでありたいと思うもの。
そう在るように、私たちは自分が生きた証を積極的に残していくべきです。
究極的には私の人生は私のもので、あなたの人生はあなたのものですが、
自分のことを自分で決める、やりたいことをやる、
そのように自分に正直に生きることをしている人達の、それぞれの人生が交わることで、学びや気づきや勇気や癒やしをもらうこともあります。
苦しみも減らすこともあります。
自分に価値を感じる生き方、自分軸を持つ生き方はそのような反応も起こすのだろうと思います。
私たちは、自分の持っている財産や持ち物などの、目に見える物を自分の価値としてとらえてしまいますが、
まずはこの世界に生まれたこと、今、自分が生きていることに価値を感じてください。
「自信は金で買うことができない。
自信は、苦心惨憺のすえ身につけた技術および経験の産物である」
(ジャック・ニクラウス)
という言葉があります。
目に見える物を誇る時、私たちの心に虚栄心が生まれます。
でも、自分自身や自分の生について価値を感じる時、心に自信が生まれます。
自分の内面から生まれる価値は、実際の自分以上に自分を大きく見せようとしていたり、本当の自分を見せないようにすることも、必要としないのです。
人生が順調に進んでいる時ほど、自分を肯定する力を試されます。
どんなに調子の良い時でも、おごらずにいろんな視点で自分の内側を見つめることができるか、勇気をもって本当の自分と向き合うことができるか。
物事に積極的に取り組む姿勢も、燃えるような情熱も、そこから表れるのです。
そうして、私たちはどんな壁も乗り越えてきました。
だから、これからも同じようにしていく。
自分に自信を持って、自分に価値を感じながら、自分の道を進んでいくのです。
「やるか、やらないかだ。
やってみる、ではない」
(スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲)
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