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山頂に立つ人

いつもの日常に感謝をすること

先日、福岡県北九州市からヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに来てくださった方と、ゆっくりお話しをさせていただきました。

今日という日を一日の終わりに振り返ってみる時、昨日と同じような一日だったなあと思うことがあります。

毎朝、同じ時間に起きて、決まった時間の間、会社でお仕事をしたり家事をしたりして、家に帰ると夕食の準備に取り掛かったり。

一週間前や一ヶ月前も、今日と同じ一日をすごしていたような気がして、なにか淡々とすぎていく日常に違和感を感じたりすることがあります。

そのような時、私たちは別の世界に憧れたり、今とは違う生き方があるのではないかと想像したりします。

もっと刺激的な一日を求めようとしたり、今まで歩いてきた人生の意味を考えたり、いろんな想いが頭に浮かんでくるんです。

山頂から朝日を見る人

私たち日本人の、昔からの世界観として「ハレの日」と「ケの日」という考え方があります。

「ハレの日」とは特別な日のことで、喜びや楽しさに満ちあふれている日のこと。

たとえば、結婚式や旅行などの行事や大晦日やお正月の暦のような、いつもと違う日のことを表していて、

逆に「ケの日」とは、淡々としたいつもの日常のことを表しています。

私たちは、どうしても心のなかで「ハレの日」ばかりを望んでいるから、ずっとワクワクするような、毎日がキラキラ輝いているような生き方がどこかにあると思っています。

でも、「ハレの日」も「ケの日」も、どちらもあってこそ私たちの人生なんです。

一年のなかで、誰にもそれぞれの生活のなかで、今日は最高の日と思える日があります。

それ以外の日は、同じことを繰り返しているように感じるかもしれませんが、それは私たちの思い込みなんです。

一日一日、季節が変わっていくように、自然の一部である私たちの身体も変化を続けていきます。

同じように、私たちの心も変化をしていくんです。

この世界のすべてのものについて、昨日と今日がまったく同じことは本当はありえないことですから。

ですから、昨日と同じことをしていても、必ずそこにはあなたの成長があるんです。

昨日のあなたより今日のあなたの方が、上手にできているはずですし、

余裕をもってできているはず。

周りの人に目を向けることもできているはずなんです。

いつもの日常を、当たり前のことだと思ってないがしろにするのではなくて、いつも新しい心で取り組んでみてください。

その小さい積み重ねが、あなたの成長につながっていくはずですから。

(私たちの成長について、以前にもこちらの「人間としての成長」のなかでお話しをさせていただきましたね

夕焼けの遠くの街を見つめる人

「安閑無事」
(禅語)
という言葉があります。

安らかで平穏な状態を表す言葉です。

何かがあることだけが幸せではないのかもしれません。

何の心配もなくて、静かに暮らすことができることも幸せだと感じることができるから。

だから、昨日と同じ今日が来るとしても、昨日とまた同じ安らかな一日が来てくれたことに感謝をしてみよう。

その気持ちで、今日を充実の一日にしよう。

変化を起こしていくことも素晴らしいですし、同じことを繰り返すことができるのも尊いことですから。

いつもの日常への感謝。

そこに気づくことで、今日を大切に生きたくなるはずですから。

「みんなが考えているより
 ずっとたくさんの幸福が
 世の中にはあるのに、
 たいていの人はそれを
 見つけられないのですよ」
 (M・メーテルリンク)

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