与えて与えられる関係
誰かから与えられるほど、また誰かに与えたくなるのが、私たち人間だから
先日、福岡県糸島市からヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに来られた方と、ゆっくりお話しをさせていただきました。
私たちは、誰かに何かを与えて、また誰かから何かを与えられながら生きています。
そのなかで、相手に対して何かをしてあげる時、ついそこに見返りを求めてしまうことがあります。
それは、相手からの感謝の言葉を期待することだったり、形あるものを求めてしまうことだったり。
そして、見返りがないと、なんとなく損をしたような気持ちになることもあったりします。
そのような「ギブ・アンド・テイク」の発想は、ビジネスの世界ではいいと思うんです。
でも、その発想とはまた違う形で、私たちは与えて与えられる関係を築いてきたはずです。
その関係を「お返し」と言います。
たとえば、隣の人からおすそ分けをしてもらったら、次は自分からおすそ分けをしたり。
決まりもないし、ルールもないのですが、お互いの心を表すようにしてやりとりをしてきたはずです。
与えて与えられる関係を、「ギブ・アンド・テイク」ではなく、「お返し」ととらえる時、
大切なことは、物の価値ではなくて、心づかいにあることも分かるようになるんです。
(与えて与えられる私たちの関係について、以前にもこちらの「与えるという生き方」のなかでお話しをさせていただきましたね)
「無心無作」
(禅語)
という言葉があります。
「誰かにしてあげることはすべて、無心ですること。
何の思惑もなく、計算もなく、見返りや良いことを期待するのではなく、ただその人のことを考えて行うこと」
という意味の言葉です。
無心の心で交わされる言葉や行動は、相手にも自分自身にも、とても清々しいものだと思うんです。
相手に求めすぎずに、自分を犠牲にしすぎずに、あなたが心で信じている「善いこと」を外に向けて表すだけでいいんです。
そうやって、どんどん自分の生き方を自由にしていこう。
誰かに与えれば与えるほど、私にも同じだけ与えられて、
誰かから与えられるほど、また誰かに与えたくなるのが、私たち人間ですから。
「与えることを義務と考えるのではなく、
与えたいという願いとすることが大切なんです」
(マザー・テレサ)
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