人付き合いの始め方
受け取りながら、与えながら、創られていくもの
先日、福岡県筑後市からヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに来てくださった方と、ゆっくりお話しをさせていただきました。
みんなから好かれたいとか、周りの人から認められたいとか、たくさんの人から良く思われたいとか、
私たちは周りの人との関係のなかで、いっぱい「〜されたい」と思うものです。
でも、人と人との関係は、お互いの心によって展開していくものですから。
一方的なアクションだけでは成り立たないんです。
もし、あなたが周りの人からの良いアクションをもらいたいと思っているのでしたら、あなたから周りの人に良い行動を起こしてみてください。
相手が行動を起こしてくれるのを待っているのではなくて、あなたが周りの人から欲しいと思っているアクションを自分からもらいにいくんです。
たとえば、それは挨拶もそう。
まだ知らない人でも、笑顔で何度か挨拶を交わしていけば、相手の心にあなたが残っていきますから。
どんな小さなきっかけでも、それが善い関係につながることがたくさんあるんです。
(私たちの人間関係について、以前にもこちらの「人間関係に疲れないこと」のなかでお話しをさせていただきましたね)
「私は消極的だから」
「私は口下手だから」
と自分を評価して、自分はこういう性格だから人づき合いがうまくないと説明していた時が、以前に私にもありました。
本屋さんにも、「良い人間関係を築くテクニック」とか「人付き合いがうまくなる方法」というタイトルをよく見かけますが、
本当は、人間関係にはテクニックや方法はないと思うんです。
人と人の繋がりを創ることは、心を通じ合わせることだけでいいのですから。
テクニックがないからこそすごくシンプルで、心を通じ合わせることが大切なことだからこそ、
私たちの人間関係は、いろんな年齢や立場のなかで、とても魅力的なものになるんだろうと思うんです。
「燻習」(くんしゅう)
(禅語)
という言葉があります。
もともと、何の香りもなかった服が、衣替えをしながら季節を何回もまたいでいくうちに、立ち寄った場所やその人の香りを身につけていく。
という意味の言葉で、いろんな人との関係が自分の生き方に影響を与えてくれて、私は今こうして生きていることを説いている言葉です。
どんな関係のなかでも、あなたのそばにいてくれた人からいただいた「大切なこと」があったはず。
そして、あなたの知らないうちに、その人に与えていた「大切なこと」があったはず。
私たちの人付き合いはそうやって、受け取りながら、与えながら、創られていくんです。
「「遊ぼう」っていうと「遊ぼう」っていう。
「ばか」っていうと「ばか」っていう。
「もう遊ばない」っていうと「遊ばない」っていう。
そうして、あとでさみしくなって、
「ごめんね」っていうと「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、
いいえ、誰でも」
(金子みすゞ)
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