寄り添いが与える影響
寄り添うことが時に依存を生み出す
人生を軽やかに楽しく生きる
岡野式神気ヒーリングサロンオーナーの岡野りさです。
私たちは、誰かを支えることが愛情や優しさの表現だと感じることが多いですし、もちろんそれは大切なことです。
だけど、時にその「寄り添う」という意識が、相手にとって依存を生み出してしまう場合があるんですね。
このことについて少しお伝えします。ぜひあなた自身を振り返りながら、読んでみてください。
まずは、寄り添うこととサポートすることの違いを理解することが大切です。
寄り添いは、相手の気持ちや感情に共感し、あなたも一緒にその場にいるという姿勢です。相手にとってはとても心強く、安心感を与えるものです。
一方、サポートとは相手が問題に自ら立ち向かい、自分の力で解決していく手助けをすることです。
問題がある時に寄り添い過ぎてしまうと、相手が自分で解決策を見つける機会を奪ってしまうことがあります。
特に、何度も同じ問題で寄りそってるうちに、相手は「私には自分で解決する力がない」と感じ始め、依存心が強くなってしまうことがあります。
人は感情的なサポートを得ることで、安心感を持ちやすいのですが、その安心感が行き過ぎると、相手は自立する力を見失ってしまうことがあります。
たとえば、常に誰かが解決策を与えてくれると、自分で考える力や行動する力が弱くなり、その人に頼らなければ解決できないと思い込んでしまうのです。
これが「依存」の始まりです。
サポートされる側は、自分の力で何かを成し遂げる達成感や成長を感じにくくなり、サポートしてくれる人がいなければ何もできないと感じるようになります。
(人間関係のなかで生まれる依存について、以前にもこちらの「人間関係について」のなかでもお話しさせていただきましたね)
そして寄り添う側もある程度の注意が必要です。
人を助けることが好きな方は、自分がその人を支える役割を担うべきだと感じやすく、いつの間にか「その人が困っている限り、私は助け続けなければならない」という感覚に陥ることがあります。
この感覚が強くなると、自分自身を犠牲にしてしまい、結果的に自分のエネルギーをすり減らしてしまうことにもつながります。
また、「自分がいなければこの人はダメになる」と思ってしまうことで、逆に相手を過度に依存させる状況を作り出してしまうこともあります。
では、どうすれば「寄り添い」と「依存」を区別できるのでしょうか?
一つの方法は、相手に自立する機会を与えることです。
たとえば、相手が問題に直面したとき、すぐに解決策を提示するのではなく、「あなたはどうしたい?」や「原因はなんだと思う?」と問いかけて、本人に考えさせる機会を作ることが大切です。
そうすることで、相手は自分で答えを見つけ出すプロセスを経験し、自己信頼が高まります。
また、「私はいつもあなたをサポートするけど、最終的にはあなた自身が選択肢を決める力を持っているよ」と伝えることで、相手が自立する方向に進んでいくことができます。
もう一つ大切なことは、境界線を持つことです。
寄り添い過ぎることで、サポートする側まで自分のエネルギーを消耗してしまうことがあります。
相手の問題をすべて引き受けるのではなく、「ここまでは自分ができる範囲でサポートするが、ここから先は相手が自分で乗り越えるべきもの」という明確な境界線を引くことがとても大切です。
相手が必要以上に頼りすぎていると感じた場合には、優しく距離を取りつつも「自分で考えて行動する力を信じている」というメッセージを送ることが、相手にとっても成長のチャンスになります^^
「私はあなたが、自分の力で前進することができることを知ってるよ」というような、相手の人生を信頼しているという姿勢を持った上で、関わっていくことが、相手にとっても一番良いエネルギーを与えることに繋がると思います^^
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