私たちの能力が最大限に発揮できるのは、外を意識しない状態になれた時

先日、福岡県うきは市からスピリチュアルヒーリング・占い・除霊・お祓いのセッションを受けに来られた方と、

「無心になること」ということについてお話をさせていただきました。

今はいろんな価値観が成り立つことのできる時代ですから、「自分らしく生きること」の大切さが求められることがあります。

その時にいつも心に備えておきたいもの。

それは「自己肯定感」なんです。

自己肯定感は、自分を知ることもそうですし、自分に自信を持つことや自分を好きになることもそう。

自己肯定感を心の中で保ち続けるために必要なことは、人と比較をしないことなんです。

私たちは得意なことと苦手なことがありますから、誰にもコンプレックスというものがあります。

ですから、誰かと自分を比べることで、自分は負けているという意識を持つこともあるんです。

でも、自分にできないことが出来る人を完璧な人に見えているのなら、それはその人のある一面しか見えていなかったはず。

相手に接する時間が短いほど、その人は完璧なように見えてしまうものだから。

でも、同じ人間なのだから、どこか不完全なところをその人も備えられているんです。

だから、あなたができないことばかりを見るではなくて、あなたができることもしっかり見ること。

みんなができて、あなたにできないことがあるかもしれませんが、

でも、あなたにできて、みんなができないことはまだいっぱいあるんです。

（自分にできることもできないことも、しっかり追求していくことについて、以前にもこちらの「劣等感を力にする」のなかでお話をさせていただきましたね）

「随所に主となれば、立処皆真なり」
　（臨済録）
という言葉があります。

「どんな地位にいても、どんな環境にいても、自分が主体となってその時その時を一生懸命にすごせば、そこがすべて真の世界になる」

という意味の言葉です。

誰かの「良いところ」を、あなたの「良くないところ」と比べないように。

みんなそれぞれに長所と短所がありますから。

今、あなたが置かれている所で、あなたの「良いところ」を活かすほうに目を向けていけばいいんです。

私たちの能力が最大限に発揮できるのは、外を意識しない状態になれた時。

つまり、無心になれた時ですから。

「皆が喜んでくれる自分を演じるより、
　人目を気にせず、
　素顔の自分を表現すれば楽になる」
　（美輪明宏）