持たないという幸せ
大切なことは目に見えないということ
先日、福岡県福岡市からスピリチュアルヒーリング・占い・除霊・霊視・お祓いのセッションを受けに来られた方と、
「持たないという幸せ」ということについてお話をさせていただきました。
ユダヤ人の成功哲学としてよく知られているダルムードという経典のなかに、「ノーペイン、ノーゲイン」という教えがあります。
「犠牲なくして成功なし」という意味の言葉なのですが、たしかに何か新しいものを得ようとする時に、
両手がふさがっているのなら、それ以上のものをつかみ取ることができないように、
まず先に手放さないと、新しいものは得ることができないのかもしれません。
そして、禅の教えでは、「所有とは執着である」という言葉で手放すことの大切さを説かれています。
それは、物をたくさん持つことについてもそうですし、自分の内から湧き上がってくるいろんな感情や思考の動きについてもそうだと思うんです。
自分の内側も外側も、「持っている物」を少なくすることで、とらわれるものも少なくなっていくはず。
そして、私たちが生きていくうえで、本当に大切なものにも気づくはずなんです。
(本当に大切なものに気づくことについて、以前にもこちらの「見えないものの価値」のなかでお話をさせていただきましたね)
「家貧しくして道富む」
(「嘉泰普灯録」)
という言葉があります。
ここで言われている「道」とは、生きていく道のこと。
たくさんの物があることや、いろんな選択肢があることは、たしかに便利で豊かさを感じさせてくれます。
でも、私たちは本当は今よりもっとシンプルに生きることもできるんです。
今、あなたの周りにある「あって当たり前」と思っているものを、一つひとつ見直してみてください。
それは、持ち物だけではなくて、あなたのそばにいつもいてくれる人のこともそう。
何かを持っていたからできたこともあったけど、何も持っていなくてもできることもあるんです。
何かを持っていたから幸せだったこともあったけど、何も持っていなくても幸せを感じられたこともあるんです。
これからは、その後者の方を大切にしていこう。
私たちの本当に大切なことは、そうやって気づかされるはずですから。
「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。
いちばんたいせつなことは、目に見えないんだよ」
(「星の王子様」アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ)
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