その時その場所で、あなたがなすべきことを一生懸命にやってみること

先日、福岡県柳川市からスピリチュアルヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに来てくださった方と、

「人生の主人公になる」ということについてお話をさせていただきました。

今の自分は理想の自分の姿ではないと思ったり、今の自分に満足できていないと思う気持ちが、私たちの心に向上心を生んでくれます。

最初は、「いつか」「何か」という抽象的な言葉で未来を見ようとしたりもするかもしれません。

でも、それでもいいんです。

今はまだはっきりとしたビジョンや目標がなくても、自分をちっぽけな存在だと思いたくない気持ちと、根拠のない自信が、

いつかきっと、あなたを今よりもっと高いステージに連れて行ってくれるはずですから。

今のあなたの延長線に、将来のあなたがいるんですから。

その時その時を一生懸命に生きているうちに、あなたはどんな地平にもたどり着くことができるはずなんです。

（今を一生懸命に生きることの大切さについて、以前にもこちらの「あるがままに生きる」のなかでお話をさせていただきましたね）

「随所に主となれば、立処みな真なり」
　（禅語）
という言葉があります。

「どんな状況にいるとしても、その場所で自分が主人公になって生きることができれば、

どんな場所もすべてがあなたの人生の舞台になって、生きる喜びを感じる真実の世界になる」

という意味の言葉です。

この言葉は、他を押さえて競争に勝って目立ちなさいということではないんです。

それは、「自分が、自分が」というエゴを捨て去って、自分がいる場所はどこでも関係なく、無心になって生きること。

損得や好き嫌いという判断を超えて、その時その場所で自分がなすべきことを一生懸命にやってみること。

それが、本当の意味での「自分の人生の主人公」になることなんです。

人生には、「やりたいこと」と「やるべきこと」の二つがあって、そのバランスで成り立っているところもありますけど、

自分の人生に主体性をもって生きる時、そのどちらの生き方をしているとしても、自分を見失うことはないんです。

どんなこともすべてが、あなたにとっての「やるべきこと」で、「やりたいこと」になっているはずですから。

何かすごいことをすれば、人生の主人公になれるのではないんです。

どこにいても自分の意志で選んで行動する、自分の人生に前のめりで夢中になっていれば、

誰でも、何をしていても、人生の主人公になることができるんです。

「人生は贈り物だと思うんです。
　だから無駄にしたくない。
　次に何が起こるのかなんてわからないんだから、
　人生をありのまま受け止められるようにならなきゃ。
　毎日を大切に生きるためにね」
　（映画「タイタニック」）