理想という原動力
今、思い描いている理想に主体性を。
先日、福岡県福岡市からヒーリング・除霊、占いのセッションを受けに来られた方と、「理想を原動力にすること」についてお話をさせていただきました。
私たち人間の人生については、誰もが同じように、うまくいかなかったことや都合が合わなかったことがあります。
そのようなことは今までも数え切れないくらい経験してきましたけど、今、「これでよかったんだ」と静かに思うことができるのは、
今の自分がもうその時の自分ではなくなっていて、十分に満たされているからでもあるんです。
逆に、もう過ぎてしまっていることにとらわれて、過去の自分のまま今を生きているのなら、
「どうして、自分だけがこんな目に」という、過去の自分の考え方のまま、今の自分を見ているのかもしれません。
私たちの心は、イメージしたものを目の前に表すことができますから、今どんなイメージをもっているかで、これから向かっていく先も大きく変えることができます。
そのイメージが向かっていく先のことを「理想」といいます。
一人ひとりに「こうなったらいいな」という願いのような理想があります。
その理想をしっかり見て、その光景をイメージしてあこがれる気持ちを持つこと。
それが、私たちの未来を創る原動力になるんです。
(理想の未来を創ることについて、以前にもこちらの「理想の人生の創り方」のなかでお話しをさせていただきましたね)

「愚かさのなかに、真の輝きを見出せる人間こそが、
あこがれに向かう人生を生きることができる。
そうするためにこそ、われわれは不合理を抱きしめる覚悟が必要となってくるのである。
不合理を愛するとは、自己の人生に降りかかる矛盾をすべて受け取るということである」
(執行草舟)
という言葉があります。
私たちが「こうなりたい」と心から思う理想は、頭の中だけでいつでも自然に生まれるだけではないと思うんです。
それは、都合の良くないことのなかから生まれるものであって、苦しいことの積み重ねのなかで見ることができるものだから。
私たちは暗い闇のなかにいる時こそ、明るい光を見つけやすいのかもしれませんから。
それならば、私たちが明るい理想に向かおうとする時に必要なことは、
目の前に表れることはすべて受け取ってみようという、自分の人生を精一杯に生ききりたいという、「主体性」なんだろうと思うんです。

「動中の工夫は静中に勝ること百千億倍」
(白穏禅師)
という言葉があります。
「動きながら考えることは、黙って座っているよりも、百千億倍の価値がある」という意味の言葉です。
主体性とは、考えることと行動することが一致していること。
つまり、考えながら行動すること。
行動しながら考えること。
その二つが合わさった時に、あなたが望む理想は目の前に表されるはず。
私はそう思いますよ。
「晴やかな朝かな
何か身のうちに
尊きものを感じてあゆむ」
(竹久夢二)
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