わからないからこその人生
先がわからないからこそ感じられるワクワク
先日、福岡県八女市からヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに来てくださった方と、「わからないからこその人生」についてお話をさせていただきました。
私たちは、これから目指すところが見えなくなった時、過去を反省の目で思い出してみたり、
何もせずに停滞している時間が長くなるほど、未来について不安の目を向けたりもします。
でも、もう過ぎてしまった過去や、まだ目の前に現れていない未来に意識を向けすぎることは、逆に今の自分の行動をとめてしまうこともあるんです。
たとえば、過去の間違いや失敗にこだわりすぎると、「うまくいくこと」と「安全であること」ということが頭の中で一致して、
新しい機会やチャレンジを恐れるようになったりしますし、
選択肢の少ないなかでの行動は、どこか自分の全ての力を発揮できなかったりするもの。
だから、そのような時は自分の力量や価値を見誤ったりして、自信を失うこともあるんです。

「過去は追うな。
未来を願うな。
過去はすでに捨てられ、未来はまだ来ない。
だから、ただ現在のことをありのままに観察し、
動揺することなく、よく観察して、実践せよ。
ただ今日すべきことを熱心になせ」
(一夜賢者の偈)
という言葉があります。
起きてしまった過去や、まだ起こってもいない未来のことを考えて妄想をふくらませるよりも、今日、なすべきことをなしなさい、という意味の言葉です。
2500年前にお釈迦様がおっしゃったこの言葉は、今の私たちにもとても深く通じるもの。
つらい過去にとらわれているのなら、「今」という現実を生きているのではなくて、「過去」という頭の中に浮かんでくる記憶を生きているのでしょう。
将来やこれからのことに不安や心配がいっぱいなら、「今」ではなくて「未来」という頭の中でつくった妄想を生きているのでしょう。
でも、私たちがアクションを起こせるのは、いつも「今」だけ。
今、ここにいる自分の頭と身体を使って起こせることだけが私たちの行動なんです。
(今を生きることについて、以前にもこちらの「今を生きる大切さ」のなかでお話しをさせていただきましたね)

ですから、あなたが生きている「今」を夢中になって生きてください。
その時に、周りの人があなたを心配する声や、今置かれている環境や立場が、あなたを今のままでいさせようとするかもしれません。
そして、そのような外的なことだけではなくて、あなたの中にある記憶や妄想も、あなたを安全で何もしない考え方に導こうとするかもしれません。
私たちは、分からないから不安や心配になるもの。
でも、分からないからこそワクワクすることもできるもの。
今はまだはっきりと見えなくても、歩み続けていれば、見えてくるものがあります。
まっすぐに今を生きていきましょう。
「人生とは、自分を見つけることではない。
人生とは、自分を創ることである」
(バーナード・ショー)
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