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朝日に向かって歩く人

心をフラットにして出来事を受け入れる姿勢

先日、福岡県筑後市からヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに来てくださった方と、「心でバランスをとること」についてお話しをさせていただきました。

「人生、いいこともあれば悪いこともある」という言葉があります。

私たちは幸せな瞬間や充実感を味わうこともあれば、困難や試練にも出会いますし、

どんな人生にも山があって谷もありますから、人生は平坦な道のりではないものだと頭ではわかっています。

ですから、私たちはこの世界で長く生きているほど、この言葉が真実だと思うものです。

現実に出会う山や谷のような出来事のなかにいる時、私たちの心は大きく動いています。

つらいことに出会う時は、自分を信じることを忘れてしまったりしますし、

うまくいっている時は、思い上がって周りの人への配慮を忘れてしまうことがありますから。

でも、本当はその両方が、私たちの人生を豊かにして、私たち自身を成長させてくれるためのものなんです。

山頂から朝日を見る人

予想できない悲しみや、挫折という出来事は、私たちを傷つけるかもしれません。

でも、それは同時に自分自身の成長の機会でもあるんです。

苦難を経験することで、私たちは「今の自分」を超えていくことを始めていきますから、今までの自分以上の力や強さに気づくことができるんです。

ですから、困難は私たちを成熟させてくれるものでもあるんです。

逆に、いろんなことがうまくいっている状況は、今の自分の力量を過信させることがあります。

その時に必要なことは、順調に進んでいる外側の状況に心が舞い上がっている自分を意識できればいいんです。

ポジティブなととネガティブなことについても、それは正反対にあるものだと思われるかもしれません。

でも、本当は表裏一体の関係にあるものなんです。

ネガティブがあるからこそ、ポジティブも感じることができますし、苦しい状況があるからこそ、うまくいく時の瞬間をさらに価値があるものとして感じることもできますから。

(ネガティブとポジティブのどちらにも意識を向けておく中庸の姿勢について、以前にもこちらの「人生を楽しむ姿勢」のなかでお話しをさせていただきましたね)

夕焼けの海と人

人生は、喜びと悲しみ、ポジティブとネガティブが絶え間なく交差していくもの。

そのなかを進んでいく私たちは、その両方を受け入れて、成長していくんです。

心がネガティブに傾いている時は、ポジティブに向けていくこと。

心がポジティブに傾いている時は、ネガティブを意識すること。

いつも、自分の心をフラットに。

「中庸」の状態にして、どんなことも「楽しむ」という視点で受け入れてみてください。

現実はすぐには変わらなくても、それをポジティブに受け取る方向に心を変えていくことはできるんです。

「あなたがたが経験した試練はみな、人の知らないものではありません。
 神は真実な方です。あなたがたを耐えられない試練にあわせることはなさいません。
 むしろ、耐えられるように、試練とともに脱出の道も備えていてくださいます」
 (新約聖書 コリント人への手紙 第一 10章13節)
という言葉があります。

その時は、押しつぶされそうな気がしても、もう先に進めないとしか思えなくても、それはあなたなら乗り越えられる試練だから、今、目の前にあるんです。

そう考えて、心の向きを変えていきましょう。

「今」を変えていきましょう。

すべては、あなたの心でバランスをとれるもの。

その時その時の瞬間に出会うものを大切にして、受け入れていきましょう。

「世の中には、
 沢山の幸福に恵まれながら、
 たった一つの不幸のために、
 自分を非常に不幸な人間だと
 思っている人もあるし、
 それかと思うと、
 不幸だらけの人間でありながら、
 自分で何かの幸福を見つけ出して、
 勇ましく戦っている人もある」
 (下村湖人)

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