エゴが生み出すブレない自信

先日は、八女市からヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに来てくださった方と、「エゴとのつき合い方」についてお話しをさせていただきました。

私たちは「エゴ」というものについて、自分だけのことしか考えていない考え方とか行動というイメージが頭に思い浮かべますが、

本当は、自分から発する言葉や行動によって自分を認識すること。
他者と自分を区別することができるもの。
という意味もあるんです。

私たちの中にあるエゴは、日々、目にするものや触れるものからたくさんの学びを得ようとしたりもします。

時には、自分の未熟さや足りないものや、間違いや失敗を認めさせようとしてきます。

ですから、そのようにしてエゴが持ってくるものを、どう受け取るかが大切なことなんです。

誰でも、自分の間違いや失敗を認めることは嫌なもの。

でも、自分を守ろうとする気持ちだけで、「私は間違っていない」「私は悪くない」と全てを受け取らないことは、自分の成長を止めてしまうことでもあるんです。

(どんなことでも一度受け止めてみることについて、以前にもこちらの「受け入れるという賢さ」のなかでお話しをさせていただきましたね)

外からの指摘や否定を一度受け止めてみようとする時の私たちの心には「自信」があります。

その自信は、自分の価値を自分で認めていること、自分の存在を否定しないことから生まれたもの。

だから、その自信を持っている時のあなたは、自分と同じように周りの人のことも見ることができているはず。

誰に対しても「謙虚」な姿勢でいるはずです。

「実るほど、頭（こうべ）を垂れる稲穂かな」という言葉の意味は、そういうことなのかもしれませんね。

どれだけ自信を持っていて、それにふさわしい立場にいるとしても、心の深いところでは自分の間違いも失敗も、未熟さも欠点も受け入れていること。

自分のすべてを認めていることを謙虚というのだろうと思うんです。

今の自分をちゃんと見つめることができれば、未来の成長した自分の姿も想像することができるようになります。

ですから、エゴは捨てていくものではなくて、自分の中でうまく育てていくものなんです。

今の自分を認めて、受け入れながら学んでいくすべてのことは、理想の自分へ向かうための成長に結びつけられるもの。

あなたの人生を、あなたが引き受けるという心の姿勢が、その流れを創っていきます。

その時に、あなたは何にも動じない自信を持つことができるはずです。

「私たちが人生で求め続けるものは、
　自分自身への深い納得であり、
　うなずきにある」
　（平野修）