何もしないという選択
心を穏やかにする、何もしないという時間
今日は、久しぶりにヒーリングのご予約をいただいていない日。
今、昼下がりの時間をゆっくりとすごしています。
忙しく動く時間も好きですが、このゆっくりすごす時間もとても好きです。
私たちはお仕事の時間もプライベートの時間も、何かをして自分を高めようとしたがるものですが、一日ずっとがんばる日もあれば、一日ずっとゆっくりする日も創っていいんです。
SNSやテレビを見ていると、活発に行動している人たちの情報が入ってきますから、どうしても「何かをしないと」と思ったり、何もしないまま一日を終えることが悪いことのように思ったりします。
でも、この世界のすべてのものが、陰と陽や善と悪のような2つの価値観で出来上がっていて、どちらも必要なものであるように、「無いもしない」という時間にも意味があるんです。
それは、私たちすべての生き物についてもそう。
エネルギーに満ちあふれているときもあれば、エネルギーが少ない時もありますから。
その自分のエネルギーの変化に意識を向けながら、行動する時期と行動しない時期を見極めること。
それが「タイミングをはかること」なのかもしれませんね。
(自分の内側に意識を向けることについて、以前にもこちらの「私の心を開放する」のなかでお話しをさせていただきましたね)
「真の自由とは、自分自身に対してあらゆることをなしうるということである」
(モンテーニュ)
という言葉があります。
常に変化を繰り返している社会のなかで変わらない自分でいようとすることは、視野を狭くすることになったり、心を窮屈に捺せたりもします。
ですから、時々、ルーティンの生活を離れて、いつもと違う視点でこの世界や自分自身を見てください。
本当はもっと心が楽になる方法が見つかったり、もっと楽な考え方があることにも気がついたりするはずです。
私たちすべての人の心の奥には、本来、どんな時もどんな状況でも明るい方を向いていく能力があります。
その力は、自分の心を自由にさせてあげることで発揮されるものなんです。
いろんな関係性や状況によって、心が一つのものだけを見るようにしていることがあるのなら、自由にいろんな見方をさせてあげることも必要です。
活動している時は、自分の外の世界にふれる充実の時間、何もしていない時は自分の心を穏やかにする充実の時間。
そうとらえて、「何もしないこと」を選んでみましょう。
「どこか遠くへ行きなさい。
仕事が小さく見えてきて、もっと全体がよく眺められるようになります。
不調和やアンバランスがもっとよく見えてきます」
(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
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