誰のせいにもしない
自分自身について言い訳をしないこと、遠慮をしないこと
先日、福岡市からヒーリング・除霊・占いのセッションを受けに来てくださった方と、「誰のせいにもしないこと」についてお話をさせていただきました。
2010年に経営破綻したJALの再建を行った稲盛和夫会長が、半年間、全社員の方に語り続けた一つのこと。
それは「他人のせいにしない」ということだったそうです。
会社の現状について全社員が自分の問題とすることに目を向けさせることで、会社内の雰囲気は大きく変わったそうです。
誰のせいにもせずに生きることは、とても難しくて、でもとても大切なこと。
私たちはつい、親のせいや、社会のせい、家族のせい、政治のせいなど、いろんなことのせいにしたがります。
それは、「できない」という判断をする時に、自分を理由にしたくないから。
でも、それをやめて、今の自分にできることから少しずつやっていくことのほうが、とても建設的だと思うんです。
誰のせいにもしないという意志は、自分を信じることをさせてくれます。
どんなことも自分事ととして受け止めていく強さも与えてくれるはずですから。
(言い訳も誰のせいにすることもしない生き方について、以前にもこちらの「心を自立させる」のなかでお話しをさせていただきましたね)
「彼は決心した、というのはいい言葉だ。
一語で、決心と解決という二つの意味を示している」
(アラン・シャルティエ)
という言葉があります。
私たちは、何かに取り組む時に「うまくいく」と信じれば、うまくいく理由を集めて、うまくいくための行動をして、うまくいくまで続けていくことをします。
逆に、「うまくいかない」と信じるなら、うまくいかない理由を集めて、うまくいかないような行動をしてしまうんです。
この世界のいろんな事について、私たちは自分の好きなように答えを見つけることができます。
「できる、できない」「やってみる、やらない」ということも自分で選べるんです。
そのどちらの理由についても、いくらでも探すことができます。
できると思うことも、できないと思うことも、やってみようと決めることも、やらないと決めることも、
どれを選んでもそれはあなたの選ぶ「正しいこと」になるんです。
でも、その時にあなた自身の可能性を「できない理由」で隠そうとしないでください。
自分の力を疑ったり、何も始まっていないのにできないと思ったりすることも。
自分自身について、言い訳をすることと、遠慮をすることはしなくていいんです。
私たち一人ひとりに違いがあるということは、一人ひとりに役割があるということ。
あなたにできないことが私にできることもあれば、私にできないことがあなたにできることもあるんです。
その役割に気づかせてくれるためのもの、それが心の中にある「可能性」なんです。
やりたいことが湧き上がってきて、気持ちがたかぶる時や、新しいことを始める時のワクワク。
それがあれば、本当はどんな理由もいらないんです。
できると信じること、やってみることにも遠慮はいらないんです。
すべての答えと理由は、あなた自身が創っていいのですから。
「どうしたら好かろうかと考えて
好い智慧が出ないときは
そんな事は起きる気遣はないと決めるのが
一番安心できる道である」
(夏目漱石)
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