夢と現実のバランス
いっぱい夢を見てください。いっぱい現実を見てください。
先日に、うつ・心の病・不登校の方向けのヒーリングを受けに来てくださった方と、「夢を見ること」についてお話しをさせていただきました。
「Dream(夢)」という言葉の意味として、ウエブスター英英辞典では二つの説明を記しています。
一つは「寝ている間に見るもの」
もう一つは「目覚めている間に描く創造的な活動」
つまり、夢というものは24時間いつでも、私たちの顕在意識と潜在意識を行ったり来たりしながら見ることができるものなのでしょう。
私たちの運命は、絶対にこうなると決められているものではありません。
でも、その時その時の思いつきのような衝動や、出来事への反応だけで決めていくものでもないのです。
私たちのこれからの運命を決めるもの。
それは、今、どのような夢を心で見ているかということ。
年齢を重ねて、住んでいる環境が変わって、社会的な立場が変わっていくなかで、その夢も変わっていきますが、あなたの心の奥には変わらない夢があるはずです。
それは、自分の思う通りに生きること。
(夢を追いかけること、夢を生きることについて、以前にもこちらの「夢の期限」のなかでお話しをさせていただきましたね)
「他人の意見で自分の本当の心の声を消してはならない。
自分の直感を信じる勇気を持ちなさい」
(スティーブ・ジョブズ)
という言葉があります。
私たちは理想の自分の姿をイメージすることで、今の自分からそこに向かおうとする力を生み出すことができます。
それは、感情や思考を明るい方へ向けさせることも、身体を使って行動をさせることもできる力です。
だから、理想をはっきり見ることで、頭に浮かんでくる「こうしたらいいんじゃないか」という考え方や、
「とりあえずやってみよう」という行動がすべて、理想を現実にするための意味のあるものになるんです。
そのような考え方をして、理想に向かう行動をしている時、あなたの内に「生きがい」を感じられるようにもなります。
生きがいは、私たちにブレない心の強さを与えてくれます。
周りがどうあっても「私はこう思う」という自分軸を持つことも、どのような手段を選ぶかではなく、どのような自分でいるかということもさせてくれるんです。
だから、出来事や誰かの言葉をありのままに受け止める次元からさらに進んで、目にするいろんなことを自分の人生の大切なものとして、そこから何かを学ぼうとする視点になるんです。
頭の中に夢を描いても、現実を見ると不安になったり、あきらめたりもします。
夢と現実は矛盾することもあります。
それが私たちに葛藤を感じさせることもあります。
でも本当は、現実を見ることは今の自分の立っている場所を確認することで、夢を持つことは自分の中にある可能性を信じて未来を創り出そうとすること。
そうやって、私たちの人生は夢と現実の両方を生きながら創られていくものなのでしょう。
そう考えれば、夢と現実は正反対にあるものではないとわかります。
夢も現実も、どちらもあなたの「これから」に向かうためのものですから。
「道だって?
これから行くところに、道は必要ない」
(映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」)
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