心と身体のつながり
思考することと、行動することを合わせて「生きること」
私たちは、こうしたいという思考だけで生きているのではなく、何も考えずに動く行動だけで生きているのでもありません。
そのどちらかだけで私たちは生き方を決めているのではなくて、思考と行動の両方をもって人生を歩んでいるのです。
たとえば、何か自分の良心が許さないようなことをしてしまって、ずっと自分を責めてしまうことがあります。
その時は、傷ついている自分のイメージで頭がいっぱいになってしまって自分を責めてしまい、具体的にこれからを変えていくような行動はなかなかできないものです。
自信を失った自分を守ることが最優先になっているからです。
でも、自信がない時に自信のないような行動をしていると、どんどん自信をなくしてしまうのです。
だから、自信のない時ほど勇気をもって行動すること。
それは確信のない、思い込みのような自信であってもいいのです。
私は自信があると自分に言い聞かせるぐらいの肯定的な態度でいいのです。
自信が自信を育てていくこともありますから。
自信に満ちている経営者さんや、美しいモデルさんも、最初からそのように在ったわけではなくて、
自分の目指すイメージにふさわしい存在になろうとする積極的な姿勢がそうさせたのでしょう。
デンマークのことわざに「運が戸をたたいても、愚か者は内に招き入れない」という言葉がありますが、
人生を変えるようなチャンスがやってきた時こそ、積極的・肯定的な姿勢な自信を身につけるチャンスなのです。
だから、運命とは外からやってくるものでもあって、内からもやってくるものなのでしょう。
私の生命を運ぶ、と書いて「運命」と書くように、運命とはどのような生き方をするかによって進む方向も変わっていくものなのでしょう。
運命を変えるような生き方とは、難しいようで簡単なことです。
気持ちの良い言葉で話すこと。
笑顔をいっぱい見せること。
日常のちょっとした心の余裕が、あなた自身を心地よくさせて、あなたが心地よく在るなら、あなたの周りにいる人たちも同じようになっていきます。
自分に対する態度は、人に対する態度でもありますから。
そして、すべての人を好きになれなくても、一人の人だけでも好きになろうとしてみてください。
それが自分を好きになることにもつながりますから。
「一つひとつの作業は小さくても、
きちんとこなしていけば、
大きな違いが生まれるのです」
(映画「ビー・ムービー」より)
という言葉があります。
一つ一つの小さな達成が、自信を持たせてくれます。
大きなことはしなくてもいいのです。
そうして私たちは小さな達成を積み上げて、人生についての積極的で肯定的な姿勢をつくり上げていくのです。
できることをやっているうちに、ありのままの自分にも気づくのです。
それに気づいたのなら、ありのままの自分を認めてください。
今までは、その時その時の外的な影響による価値観で自分を意識していたはずですから、自己評価の高い時もあれば、低い時もあったはずです。
でも、ありのままの自分を認める時、どのような状況にあっても自分の価値は自分で決めることができるようになります。
常に自信を持っていることもできるから、自分のイメージにとらわれることもなくなるのです。
心が先に動いて行動をさせることもありますが、身体を先に動かして心を開放することもできるのです。
私たちの心と身体はしっかりとつながっていますから。
「まず自分のことを誇れる存在になりなさい。
そうなれば、あなたは自分の望みをかなえることができるでしょう。
それが自信ということです」
(ジョセフ・マーフィー)
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