私を新しくする
新しい展開は、新しくされた自分の考え方と行動によって導かれるもの
ヒーリング・除霊のセッションでお話をさせていただくなかで、その人の人生の今までの流れをここで変えるようなきっかけが生まれることがあります。
でも、今までと違う生き方をすることについて、口にするだけでなく実際に行動をするのは簡単なことではありませんから、踏み出すためには大きな勇気が必要なのです。
その時の勇気というものは、いろんな側面があります。
一歩を踏み出す勇気もそうですし、今までのことを捨てる勇気もそうだと思うのです。
私たちがこれまで続けてきた生き方には、うまくいったこととうまくいかなかったことを経験して覚えてきた法則のようなものがあるはずです。
それは、その場所での効率の良いやり方や良好な人間関係をつくってくれる、あなたを安心させてくれる要素だったはずです。
その安心を捨てることは、なかなか難しいことかもしれません。
でも、不思議なのですが、私たちは何かを手に入れようとする時には何かを捨てているもので、逆に何かを失っている時には何かを得ているものなのです。
私たちは、誰もが自分にとっての新しい何かを求めています。
それは、新しいお仕事だったり、新しい人間関係だったり、新しい環境なのでしょう。
そして、それを手に入れるためには、自分自身も新しくされていかなければ、手に入れることはできないのです。
人間の成長とは、足していくことが大切と思われていますが、同じように捨てていくことも大切なのです。
私の内で捨てていく必要があるもの。
それは、今までの経験から導き出された、こうあるべきという固定観念や、普通はこうだろうという常識。
今まで続けてきたことや、大事にしてきたことに執着をすることなく、変化をしていく方に思い切って進んでいくこと。
いろんなものを得ながら、同時に失うものもあります。
その繰り返しが私たち人間の人生のような気がするのです。
「日々是好日」(碧巌録)という言葉があります。
毎日が最良の日であるという教えの言葉ですが、何かを新しく始めようとする時、私たちは縁起の良い日や吉日を選ぶものです。
でも、その日を良い日にするのも悪い日にするのも、本当は自分の心が決めるのです。
それは、過去のつらい体験にもとらわれず、未来に不安を感じてまどわされずに、今を一生懸命に生きることから分かるようになるのです。
過去の出来事に対する執着は、今のあなたの心に怒りを生み出します。
未来についても、心配をしてもその通りになるかは分からないのですから、不安になることはないのです。
そうとらえることができれば、この「日々是好日」という言葉は、今日だけのことを指しているのではなくて、
今までのすべての日々は私を成長させてくれた最良の日々であって、
今日一日を精一杯に生きる私の生き方が、これからの未来の日々も最良の日にしていくという意味があるのでしょう。
生きていれば、思いっきり嬉しいことも、我慢できないほど悲しいこともあります。
だから、嬉しい時は笑っていいですし、悲しい時は泣いていいのです。
良い日もあって、悪い日もあるように、いろんな感情があるのは自然なことなのです。
こうでなければいけないということはないのです。
大切なことは、どのようなことにも執着しない、転じる心を意識すること。
あなたの心も、あなたの周りの状況も変化を求めていいのです。
「運命なんて、
私たち人間が発明したものなの。
起こる出来事がぜんぶ偶然だなんて、
とてもじゃないけど耐えられないから」
(映画「めぐり逢えたら」より)
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