多様性と個性
認め合うこと、信頼すること、調和すること
先日、ヒーリングお茶会を開催して、いろんな方と交流させていただきました。
お話しをするなかで、様々な考え方に触れて、たくさんの学びをいただいたことに感謝です。
お会いしました皆さん、ありがとうございました。
最近、よく耳にする「多様性」(ダイバーシティ)という言葉が表している大切なことは、
「自分と異なる人のなかで、他者も自分も認めて尊重する」という価値観。
もし、いろんな考え方があることを認められずに、立場や自分の考えだけに固執してしまえば、
それは、自分の中の可能性を見つけることをあきらめている状態なのかもしれません。
可能性をあきらめることは現実を認めようとしない姿勢でもありますから、今の自分だけに執着している状態でもあるからです。
だから、現実を認めないことは、心の在り方がまだ調っていないことから始まるのかもしれません。
私たちは現実を認める時に初めて、現状を変えようとして、今の自分ができることから何かを始めていきます。
行動を起こせば、自分に自信が生まれて、自分を信頼することもできます。
その時に、直面している壁に向き合う気持ちも生まれてくるはずです。
本当は、自分の周りの環境や出来事を認めたくないのと同じように、自分をあきらめている自分に気づくことを恐れている側面も、心の奥にあると思うのです。
自分のすべてを認めることは、苦しいものだから。
それは、自分の善いところだけではなく、悪いとするところや自分の誤りも認めることだから。
でも、そこをポジティブな視点で見ることができれば、その先には成長が待っているはずです。
現実の自分にまだ満足できていないのなら、努力をする目標が見えてくるからです。
自己実現とは、いつもそうして成されるもの。
今の自分が望んでいる自分ではないところから始まって、今の自分を認めることが出来た時に、あなたの思い描いていた理想の姿が現実となっているはずです。
「焦るな、イキるな。
誰一人同じ人間なんていない。
あなたが生きてるだけで個性」
(今井翼)
という言葉があります。
大切なことは、人生で出会う出来事の良し悪しではなく、人生に対する姿勢。
私たちはどんなに勢いのある時でも、何かを不安に思ったり、迷いを感じることが心にあるのを知っています。
それは、今の自分を超えていくために、いつかちゃんと向き合う必要のある課題のようなもの。
ひとり一人の人生に、それぞれの時期に、それぞれの課題があります。
私たちは日々のなかで感じる壁や恐れに立ち向かって、乗り越える時に、自分に喜びを感じるものなのでしょう。
どのような環境に生まれてきたとか、どのような運命を背負っているとかではなく、その後で自分の人生にどう向き合うかという姿勢が大切なのです。
人間の人生は、生まれた環境で決まるものではないからです。
たしかに、いろいろな不公平があるのが人生ですが、自分の人生にどのような姿勢であったかで、その人の素晴らしさが感じられるのです。
その時期その時期に、必要な課題が現れてきます。
それが、人生の課題ですから、いつでも応じることができるように備えておきたいと思うのです。
それが、私たちひとり一人がいちばん責任をもって望むべきところなのでしょうから。
自分の幸せは私が創るもの。
私の不幸せも私以外に創り出せないもの。
自分自身と自分の人生を切り離さない生き方。
多様性を意識しながらも、個性を大切にしていきたいと思います。
「人間はみんな少しずつ違うのが当たり前で、それを個性と言います」
(金八先生)
この記事へのコメントはありません。