心が現実にする
心が、今どこを向いているか
ヒーリング・除霊のセッションのなかで、「心」について、いつもお話しをさせていただいています。
人間の心について、哲学・心理学・宗教など、さまざまな教えのなかで説かれていますが、絶対の一つの答えは導き出されないものなのかもしれません。
私たち、ひとり一人に、その人だけの心があるように、本当は、善とか悪というものはなくて、
私たちが善と悪という正反対の2つのエネルギーを信じてしまうと、悪というものに気づくのかもしれません。
そして、この世界で目にするものをポジティブやネガティブという視点で信じてしまう時、実際に起きてくる現象は、あなたの心の状況のままに表れているのでしょう。
私もヒーリングを通して、心で思い浮かべたことはかなり忠実に外に表されていくことを学んできました。
それは、ネガティブな方向だけではなく、ポジティブな方向へも作用させることのできる、人間が起こすことのできる奇跡でもあるのです。
その法則を引き寄せと呼ぶのです。
「昨日は取り戻せないけれど、明日勝つか負けるか自分次第だ」
(リンドン・ジョンソン)
という言葉があります。
人生のなかで、私たちが知らず知らずのうちに行ってしまうこと。
それは、自分の頭でものを考えなくなること。
人間の心は、自分で操作をすることもできますし、他者から操作をされることもできます。
誰かのアドバイスをそのまま受け入れることができるのは、ある意味では素直なことでもありますが、
でも、すべてを誰かの意見のままに行動していると、人の言葉や情報に流される人生になってしまうのです。
その状態を依存と呼ぶのでしょう。
何かに頼って生きるのは、一見、楽なように思えますが、自分の主体性がなくなってしまいます。
でも、自分で考えて行動していけば、それを取り戻すこともできるのです。
失敗してもいいのです。
懲りずに何度もチャレンジをしてください。
その時、カッコつけることも、器用であることも必要ではないのです。
大切なことはただ、うまくいくまであきらめずに続けることだけ、ですから。
あなたがこの世界に向けて起こすアクションは、必ず何らかの影響をこの世界に起こしていきます。
あなたの心のなかにある、豊かさに対する恐れや、自分自身を足りない存在だと思う気持ちを取り除いた時、
心から望んでいる善い望みは叶えられるのです。
「お前自身を知ろうとするならば、いかに他の人々が行動するかを観察せよ。お前が他の人々を理解しようとするならば、お前自身の心を見よ」
(シラー)
という言葉があります。
私たちが、真剣に常に取り組むべきことは、自分の外側のことよりも、自分自身についてなのでしょう。
私たちは、身の周りの人の態度や状況が自分の望むように変わってくれることを期待します。
でも、自分の心の見方が変えることで、周りの人も状況も変わるのです。
人生は、自分の今の心を映し出す鏡であるから、関わる人たちのなかに自分を見るからです。
「見よ、今が恵みの時」(新約聖書 コリント人への第二の手紙第6章1~2節)
という言葉があります。
今までを思い出せば、いろんな出来事がありました。
もし今、過去の出来事があなたを不自由にしているのなら、今のあなたは過去を生きていることになります。
でも、過去は今この瞬間からの未来をより良くするための大切な糧のはず。
ですから、どんなに嬉しい出来事も、思わしくない出来事も、すべてはあなたの「学び」となるものです。
そして、長く月日がすぎてふと振り返った時に、あの出来事があったからこそ、今の私は十分であることに気づくように、
すべての出来事は「恵み」であったと気づくはずです。
すべては、あなたのために用意されているイベントのようなものですから、
思考と感覚の両端から見ていく視点と、いつ現れるかわからない導きを機会にしていく行動力を備えていてください。
あなたの心が、人生を、あなた自身を創っていきますから。
「人間の心の生涯は心の経験なり。
心とは霊魂の謂にして、人間の生命の裡の生命なり」
(北村透谷)
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