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瞑想をする人

言葉を調えることは、心を調えること

私たちが毎日、口にしている日本語は、感謝の気持ちを表す表現がとても豊かな言語だと思います。

「ありがとう」
「すみません」
「お世話になりました」
「ごちそうさまでした」
「お疲れさまでした」

ご飯を食べる時に、みんなで手を合わせて言う「いただきます」という言葉もそう。

命をいただいた生き物たちへの感謝の気持ちや、相手を尊ぶ、とても素敵な言葉だと思います。

それは、牛や魚などの動物だけではなく、野菜などの植物まで、その命を自分の命に変えさせていただくことへの謙虚な気持ちを表す、心を豊かにする言葉でもあるのでしょう。

思い出せば、私たちが何気なく口にしていた言葉も、その場その場でいろいろな感謝の言葉を使い分けてすごしていたはずです。

そのような言葉を口にする時、自分自身にだけ向いていた視点が相手に合います。

その時、この人のためにこのようなことを言いたい、このようなことをしてあげたい、何かを与えたいと考えるようになれば、

自分だけしか見ることのできなかった利己的な視点から、外向きの利他的な視点を持つようになれるはずです。

「口に入る物は人を汚しません。
 口から出るもの、それが人を汚すのです」
 (新約聖書 マタイによる福音書15章11節)

という言葉があります。

朝、近所の人や、通りすがりの人と予想していなかった挨拶を交わすことで、お互いに温かい気持ちになれたりします。

仏教では、笑顔による施しを「和顔施」というように、私たちの内面から外に表される表情や言葉は、周りの人に影響を与えることができるのです。

周りに善い影響を与えていくためには、まず自分が善い表情でいること、そして善い言葉のためには、善い心の状態であることが大切なのでしょう。

あなたの心にある思いやりは、行動によって表すこともできますが、あなたの言葉や眼差しによって伝えることもできるのです。

人間が生きている理由が幸せになることなら、幸せになるために私たちが意識をすることは、笑顔でいること、そして、いい言葉を口にすること。

幸せになることを難しく考える必要はないのです。

せっかくこの世界に生まれてきたあなたは、構えずに、楽しむこと、いっぱい笑うこと。

あなたの心の中にあるものも大切なものですが、外に表されるものも大切なものですから。

これから、自分はどのような行動をして、どのような人生を歩んでいくのか。

未来はいつも、自分が口にした言葉で決まるのです。

ですから、日頃の言葉を大切に使ってください。

「私の口から出る言葉は、むなしくは私のもとに戻らない。
 それは私の喜ぶところのことをなし、私が命じ送った事を果たす」
 (旧約聖書 イザヤ書55章11節)

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