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抱き合う恋人

恐れずに、愛を表現していくことの大切さ

私のヒーリング・除霊のセッションを受けに、様々な宗教や教えを信仰されている方々が来られます。

私たちが信仰心や信心を持つことによって得られる大きな変化は、ものごとをとらえる見方がジャッジをしない目線に変わるということ。

今、目の前にある問題にも、その意味を見つけて、自分の学びにしようとする目線に変わるということ。

つまり、何に対してもフラットな愛の視点を手に入れられるということなのです。

ある調査によると、アメリカではキリスト教の信者が減少して、逆に無宗教、無神論者の方が増加している傾向があるそうです。

このことについて、作家・宗教学者である島田祐巳さんは、こうおっしゃっています。

「昔は、現世での暮らしが厳しいので、来世はなんとか幸せな所に生まれ変わりたいという希望だ。
 でも、今は現世利益的なものを求めるようになっている。
 皆さんは人は絶望した時に宗教を求めるものだと考えているかもしれないが、実はそうではなく、人は豊かな時に宗教を求めるものだ」
 (島田祐巳)

初めから宗教だけを価値のあるものとして学ぶのではなく、いろんなものを見ながらそこにたどり着いていきたいと私は思うのです。

宗教だけが、この世界と人間についてのすべてを示しているのではないはずですから。

私たち人間の生は神秘的なものだから、ひとり一人の命や人生がこの世界に影響を与えることができます。

だから、自分の内にある光をいろんな人に与えていく。

イエス・キリストが、いろんな人たちに自分の生き方を見せてまわったようにです。

「神の国はあなたがたの中にある」(新約聖書 ルカによる福音書17章21節)

という言葉のとおり、神や神の国とは私たちひとり一人の心の中にあるものであり、私たちの心での経験なのでしょう。

「あの人が私を愛してから、自分が自分にとってどれほど価値あるものになったことだろう」(ゲーテ)

という言葉があります。

誰もが心のなかに同じように持っている優しさから、もう一歩進んで、

その場にいる人と、その人の事情をいちばんに大切にするということは、とても難しいものです。

私たちは、自分の損得や欲や、その時の感情や気分によって態度が変わることがあるからです。

でも、私たちの中にあるものに惑わされずに、誰に対しても同じように分け隔てなく接するために必要なもの。

それは、「愛」なのです。

愛が争いを治めたり、心を穏やかに満たすことに気づいた時、私たちは救われたと思うようになります。

人間が救われるということは、物で満たされることではなく、心が安らかになることですから。

そして、救ってくれるのは、他者であったり、自分自身なのです。

救いが私の中だけでなく、いろんな人と分かち合いながら、与え与えられながら実現していくことは、とても美しいことです。

それこそ、神様が人間に願っている姿だと思うのです。

人に何かを与えるということは、犠牲をともなう愛のなかにある、という考え方があります。

それを表すものとして、仏教ではこのような言葉があります。

「己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり」(最澄)

好ましくないことは自分で引き受け、好ましいことは人に振り分け、

自分を忘れて人のためになることこそ、慈悲の究極の在り方である、という意味の言葉です。

同じように、キリスト教ではこのような言葉があります。

「私は、あなたたちが棄てようとしている物は欲しくありません。
 私は、あなたがたの余っている物をくださいとは言いません。
 私は、心から痛みを覚えるほどの物を望んでいるのです」
 (マザー・テレサ)

人に施しをする時の痛みを知ることが、人間としての美しさを確認させる時があります。

自分を犠牲にする上での愛や施しは、確かに今の世の中にあっては、重いととらえられることもあるのでしょう。

でも、今までを思い出せば、痛みを受け入れることで、新しい視点から物事を見ることができたり、人に優しくなれたりしたはず。

だから、あなたにとっては必ずしも、痛みがマイナスなことではなかったはずです。

愛とは、かばい、支える思想だから、犠牲と痛みがつきまとうこともあります。

だから、痛むほどに愛していいのです。

犠牲や痛みをともなう愛も、あなたの大切な「愛の表現」ですから。

「愛は忍耐強い。
 愛は情け深い。
 ねたまない。
 愛は自慢せず、高ぶらない。
 礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みをいだかない。
 不義を喜ばず、真実を喜ぶ。
 すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える」
(新約聖書 コリント人への第一の手紙 13章4~7節)

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