自分の人生をどう生きるか
この人生において、あなたがすでに持っている価値に気づくこと
人生をどう生きるか。
これは、私たちにとって永遠の課題なのでしょう。
なぜなら、これが最良と思われる人生とは、その時その時の時代の価値観によるものでもありますし、ひとり一人の人間観によっても異なるからです。
そうあるなかで、不変の法則があるとすれば、それは上辺ではない本質、あなたにとっての価値があるものを見極めることなのでしょう。

「生きるということは、死ぬ日まで自分の可能性をあきらめず、与えられた才能や日々の仕事に努力しつづけることです」
(瀬戸内寂聴)
という言葉があります。
生きるということは、ひとり一人が、それぞれの人生の生き方を見つけるということ。
もし、こうなりたいという理想があるのなら、その姿に近づけるように実践をしてみて、試行錯誤を繰り返していくこと。
そのうちに、だんだん具体的にその姿が現実となって確立されていくはず。
だから、今、あなたが与えられている環境のなかで、日々、チャレンジをしていくこと。
それは今までのように、周りの誰かの言葉や知識ばかりを先行させて道を進まないのではなく、苦労せずに楽にできるやり方を探すのでもないのです。
本当は、正解も答えもないのです。
人生にプラスとマイナス、成功と失敗があるととらえることも、自己否定を生んでしまうのです。
その時、生きるのが嫌だと思ってしまう生き物は、人間だけ。
私たちに必要なことは、とても小さなものをそのつど楽しむこと。
そして、ただ、ひたすらに生きることです。

「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見ればコメディだ」(チャールズ・チャップリン)
という言葉があります。
逆境にいる時、私たちはどうにかしてその状況から逃げ出すことを考えてしまうもの。
でも、やってくる出来事はすべてを調整することはできませんが、自分自身のほうは調整できるのです。
不条理な出来事や、あなたに非がないのにやってくる出来事や状況が、私たちの都合に合わせてやってくることはありません。
ですから、私たちが出来事や状況に合わせていくのです。
状況は変えられないのだから、自分を変えていくことです。
大切なことは、あなたのなかの本質をみること。
過ぎてしまった時間も戻せませんし、いつまでも一人でふさぎ込んでいても答えは出ません。
今、いろんな問題を抱えて、どのようにして乗り越えていくかを考える時、
その現実としっかり目を合わせて、受け止めて、苦しみや悲しみを乗り越えていくこと。
そこには、恨みや憎しみも必要ないのです。
あなたが踏み出そうとしている一歩を妨げているものを、ひとつ一つ、外していくこと。
そして、過去ではなく、未来に目を向けて、今を生きる。
光のある人生を目指す時、私たちはそのようにして自ら転換していくものなのでしょう。

「成功者になろうとするな。価値ある者になろうとせよ」
(アルバート・アインシュタイン)
という言葉があります。
人生とは、こうすればうまくいくという理論だけでは満たされることのないものです。
私たちは、つまづきを与えられて、どんなに大切な学びを得ても、
自分の忙しさに紛れて、
忘れてしまうわけではないのですが、
心の中から薄れていって、
自分中心にしか見ていない生活になっていきます。
そのような時、思い出してほしいのは、
人間としての原点に戻ること。
私たちがもっている人を思いやる心、人と人をつなぐ絆。
それは、この世界で本当に光り輝くほど美しくて、価値のあるもの。
人間の真の価値とは、もちろんお金で買えるものではなく、報酬として与えられるものでもなく、どんな人にも無償ですでに与えられているもの。
そして、あなたにしかできないことが、必ず一つ、この世界にあるのです。
この先、まだまだ続いていくだろう人生で、私もこの気づきを忘れないでいたいと思います。
「人生とは、今日一日一日のことである。
確信を持って人生だと言える唯一のものである。
今日一日をできるだけ利用するのだ。
何かに興味を持とう。
自分を揺すって絶えず目覚めていよう。
趣味を育てよう。
熱中の嵐を体じゅうに吹き通らせよう。
今日を心ゆくまで味わって生きるのだ」
(デール・カーネギー)
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