あなたの心へ、「心配」の代わりに「楽しみ」を。

私たちの思考について、ポジティブとネガティブという側面があります。

できることなら、ポジティブのみで自分を形作っていたいと誰もが思うものです。

そのようなネガティブな思考には、不安・恐れなどがありますが、その源にあるものは「心配」ではないでしょうか。

私の今までの経験から、人間は、心配ばかりしていると、本来持ち合わせている、前向きに進む力がそこなわれてしまうように思えてしまう。

だから、心配ばかりすると、今を生きているのではなく、過去や未来を生きることになってしまうのです。

私たちは、常に先のことを考えて、どんなことが起きてもいいように用心をするようにと、教えられてきました。

だから、今この瞬間に集中することよりも、先のことについて余計なことまで考えてしまうことがあるのでしょう。

心配とは、未来に悪いことが起きるのではないかと不安になること。

でも、今、目の前に起こっていることに意識を向けて生きる時には、先の未来のことは考えてはいないのです。

大切なことは、今ここに意識を合わせて、今あなたができることを一生懸命に取り組むこと。

そうすれば、必要以上の不安や心配を受け取ってしまうこともないのです。

必要以上の心配はしなくていいのです。

本当に心配しなければならないことだけを心配すること。

過去は変えることはできません。

他者の気持ちも変えることはできません。

変えられるのは、自分だけ。

だから、自分のなかの恐れや心配に気づくこと。

それだけでも十分です。

どんなことが起きても、どちらに転んでも大丈夫。

そう、自分に言い聞かすことで、心配はあなたの心についてまわることはなくなるのです。

すべては、あなたに善いように用意されています。

あなたは恐れずに、心に確信をもって、揺るがない自分を創り上げること。

自分を信頼して、自分を信じること。

「運命がカードを混ぜ、我々が勝負する」(ショーペンハウアー)
という言葉があります。

思わしくない出来事に出遭ったとき、それを運命として恨んだり、嘆くことはありません。

本当は誰もが、自分の人生のストーリーを自分で書いているのです。

だから、作者であるあなたはいつでも、自分の人生の修正ができるのです。

人生を修正するその方法とは、自分で選択をするということ。

今までの人生のストーリーを思い出せば、とてもよくできた物語のようです。

まるでそれは、自分が何者であるかを知るためのもののようにも思えるのです。

だから、人生は楽しむもの。

いろんな価値観はありますが、私が思う人生の目的とは、裕福になることやたくさんの物を手にすることではありません。

この世を去る時に、ああ、いい人生だったと満足できればいいのです。

もし、今、人生の目的を見つけられないのなら、ただ「幸せになること」を目標にしてください。

私たちは、人生は楽しむものとはわかっていても、なかなかそうはできずに、真面目に生きすぎてしまうもの。

でも、たとえ、現状の生活を変えることはできなくても、目にする出来事や他者からの言葉を真正面から受け止めるのではなく、斜めから多角的に柔軟な視点をもって受け止めること。

心配を生み出す環境はなかなか変えられなくても、心配という感情を手放すことは、考え方のくせや習慣を変えることで、できるようになるのです。

そうすれば、少しでも心の平穏を保つことができるようになるはず。

あなたが幸せで穏やかでいることによって、あなたは周りの人を幸せにしています。

あなたがそのようであることによって、自然とあなたの周りに同じく、幸せで穏やかな人が集まってきて、助け合い、励まし合う、素敵な環境が生まれるのです。

もっと、自分にも心を配っていい。

もっと、自分を大切にしていい。

いつでも、人生を楽しむことを忘れないこと。

どのような生き方をしても、人生は楽しむことができます。

あなたの本当にしたいことをしてください。

「あなたの人生を、
　誰よりもよくわかっているのは
　あなた自身。
　自分で生み出した
　人生のレシピこそが、
　いちばんのレシピなのよ」
　(映画「幸せのレシピ」より)