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朝日のなかの人

「HSP」という個性をご存知ですか?

「ハイリー・センシティブ・パーソン」の略で、敏感な気質と豊かな感受性をもった人のことをいいます。

最近は、芸能人の方もHSPであることを公表される方もいますし、私のお友達にも、その特徴をもつ方たちがいます。

刺激を受けやすい、ものごとを深く考える、感情に共感しやすいなど、普段の生活にとっては、一見マイナスに思えるような特徴もありますが、マイナスなことばかりではありません。

「他の人の痛みがあたかも自分のように伝わってくる。
 他の人の命が自分のものであるかのように温かく感じられるようになる」
 (ショーペンハウアー)

という言葉があります。

人のことがわかるということは、人間の欲望、美しさが分かるということ。

同調できるがゆえに、他人に対しても自分に対しても、一人の人間としてしか見れず、その人の美醜とか勲功とか過去のこととかをいっさい気にせずに、今の状態のその人しか見ないようになるのです。

自分との関係性や利害を無視して、相手を人間としてだけ見る。

人間の相違を認めることはあっても、差別はない。

そのような体験があなたを人間として、より大きく豊かにしてくれる。

違いや矛盾こそが命を輝かせる瞬間というものがあって、相反するものがあってこそ、あらゆるものが豊かに生かされているのです。

個性という言葉は「personality」という言葉の訳です。

「personality」という言葉は、先生や親がほめてくれる良い部分だけをいうのではなく、ほめられない部分を含めてのもの。

そういうものも含めて、私たちの人間性はできているからです。

そこに、環境や状況の変化や、私たちの感情や欲がからんでくれば、一人の人間がいろいろに変化することがあるのです。

相手に応じて変化できるということは、相手への好意であって、思いやりなのだから、時と状況に応じてどんなふうにも変化できる。

そういう能力が私たちのなかにもあるのです。

そのような、状況に応じて変化する力のことを、仏教では「応化力(観音力)」と呼ぶのです。

心を閉ざすことからは、何も生み出せません。

心に壁をつくり、自ら他者との間に溝をほって、自分という小さな世界のなかだけで生きてみたり、親や立場のために強くふるまうことに疲れ果ててしまったり。

その時に、私たちは気づくのです。

私からエネルギーを奪っていたものの正体は、日常にある美しさを見失っていた自分自身の余裕のなさのあったことを。

大切なことは、心の中の世界を開放すること。

外の世界が自分の思い込みとは違うように見えるのは、あなたの心の中にある世界を、あなたがずっと封じ込めているから。

自分の心にある世界をあなたが開放してあげれば、あなたの心の世界と現実世界がまったく同じだとわかるはずなのです。

人は、真理を知る、覚醒する、アセンションする、何らかの力を手に入れたり、自分は特別だと思ったりすると、現在の仕事をやめたり、今までの友達と手を切ったりして、全く新しい生活を始めたいと考えるものです。

でも、真理に触れるという体感は、私たちに新しい生活を与えられることではなく、今までの古い生活を新しくすること。

だから、あなたはあなたのまま、私は私のままでいればいい。

今まで通りの人間的な行動をしていいのだろうか、と心配してしまうこともあります。

でも、そのままのあなたを受け入れて愛してくれる存在の方から見れば、どのようなことも禁じられていないし、強制もされていないということなのです。

だから、私たちは運命に対して、まずは受け身であっていのです。

ただ、その受け身の姿勢でいる自分の運命のなかで、どれだけ「あなたの理想の姿」でいられるか。

きっと、そこが大切なことなのでしょう。

「絶えずあなたを何者かに変えようとする世界の中で、
 自分らしくあり続けること。
 それが最も素晴らしい偉業である」
 (ラルフ・ワルド・エマーソン)

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