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朝日に照らされる人

先日、福岡県みやま市のお店にヒーリングで伺わせていただいた際に、お久しぶりにお友達の書家さんにお会いしました。

書道を通して、言葉の力を表現されている、素敵な方です。

その方が書を教えられている生徒さんの作品が店内に飾られていまして、その中に、とても心に響く言葉がありました。

夕暮れと人

「日々是好日」

嬉しいことのあった日も、

つらいことのあった日も、

すべて最良の日。

どんな現実を目の前にしても

「これもまた良い経験」

「これもまた最良の日」

と気持ちを切り替える。

そんな心の在り方を表している言葉です。

過去に執着しない。

未来に不安を抱かない。

今日が最高の日だと信じる。

どんなことがあっても、とりあえず、今日に満足することをくり返していく。

そのような心もちで、その時その時の状況を素直に受け入れること。

自分が実際に生きてみて初めて、自分の人生をもって、幸福の意味を知ることができるからです。

眩しい太陽を見る人

あなたが、もし試練のない人生を歩んでいるとしたら、それはとてももったいないことです。

試練とは、今まで生きてきたなかで、あなたが身につけてきたもの、あなたに備わってきたもの、あなたの実力、それらが試されるテストであって、試されることによって、それがあなたのものになっているかどうかがわかるからです。

だから、試練とは、あなたが自分自身を知るための絶好の機会なのです。

あなたが直面している試練は、どれもみな特別なものではないということ。

神は正しい存在だから、あなたを耐えられない試練に遭わせるようなことは絶対にしない。

むしろ、耐えることができるように、試練のなかにも、必ず脱出の道を用意してくれている。

あなたにはまだそれが見えていなくても、それはすでにあるのです。

だから、失望することはありません。

朝焼けの海に立つ人

人間は、与えられている時間に限りがある有限の存在なので、無限なものを求めていきます。

人生に限りがあると知る時、
どう思い、行動するか。

人間は、いつかは確実に死ぬということを自覚した上で、
どう思い、行動するか。

逆境でこそ、真価がわかります。

今日一日をどう思い、どう行動するか。

夜景を眺める人

そのような、限られた生の時間に向き合う心がまえを「自我同一」と呼びます。

それは、この世界で主体性をもった自分の存在を意識する感覚のこと。

世間的な常識や価値観などの、枠組みやしばりのない状態に自分を置くこと。

世の中がどう動いても、自分自身であるように。

自分がしたことが人間らしいことであれば、満足していいのです。

人間として求められていることがあるとすれば、ただ、人間らしく生きること。

きっと、ただそれだけなのですから。

「流れの中で人は生まれ、人は死す。
 一瞬もとどまらず、
 永遠に流れてゆくもの。

 わたしもまたその一人、
 あなたもまたその一人、
 でも孤独であってはならない。

 一つに集まり、
 一つに溶け合い、
 流れてゆく。

 それがわたしの乞い願う、
 美しい流れ」
 (坂村真民)

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