この時代を生きる「心構え」
私のお友達に、ヒーラーさんや、カードを使った自分の本質を知るワークをされている方がいます。
タロットカードやオラクルカードの診断も、とても不思議で、自分の内面に深く入り、嫌なものや認めたくないものから目を背けなくなった時に、愛に満たされて、心が開かれるセッションです。
私も、お友達にセッションしていただいて、決断の後押しをいただいたり、たくさんの気づきもいただいたりしました。
「無事是貴人」という言葉があります。
あれこれと思い悩み、右往左往したりせず、ひたすら日常に徹する生き方をすること。
つまり、普段の生活の一つ一つを丁寧に行うことで、何ものにもとらわれないようになる、という意味の言葉です。
それは、「生きる心構え」とも、とらえられるものです。
この世の真実を見極める眼とは、「心の眼」のことです。
心の眼が曇っていると、出来事や人に対して偏った見方をしてしまいます。
「私」という自我のフィルターを通して見てしまうために、自己中心的な考えに振り回され、悩むのです。
つまり、この世界のすべてのものは何一つ隠されておらず、大切なのはそれらのことをちゃんと見る眼があるかどうか、ということです。
ありのままの世界の在る姿、真実が見えると、どのように生きるべきか、自然に答えが見えてくるのではないでしょうか。
人間にとって、大切なことは、いろんなことに関わること。
おもしろい事柄があるのではなく、それに関わって、熱中している自分自身を喜んでいる姿こそが理想なのです。
そして、今までのあらゆる経験は繋がっています。
ある一つの体験だけが、偶然、そこにあったのではなく、すべての体験としっかり繋がれていたからこそ、その体験が生まれたのです。
一人ひとりに欠点や弱点があることも、わたしたちが何を克服するべきか、自分の何を直すべきなのか、自分の個性とはどういうものであるか、ということを教えてくれているのです。
そして、人は「自分にはそれを受ける価値がある」と信じていること以上のものを、自分の人生に引き寄せることができません。
そのために、受動的ではなく能動的に、自分の人生を、生き方を毎日、自分の手で創造していくこと。
怖いのは、妥協や自分を偽ることを完全に避けることはできなくても、その思考や生活に慣れて、自分を過小評価してしまうこと。
大切なのは、あなたは望まれて、今、ここに在る存在なので、悲しみの余韻に浸る必要はなく、あなたにとっての幸せへの道を堂々と歩んでいいということ。
私も、自らの弱さを認めながらも、すべてを肯定して、潔白さと積極性をもって、人間としてもっと能力の限界まで行ってみたい、そう思いました。
「わたしはふつうの人間にすぎません。
わたしにできるのは、
人々の苦しみを自分のものとすることで、
少しでも人々の支えになれるよう努めることだけです」
(ダライ・ラマ14世)
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