ブログ

ブログ

見つめ合う恋人

今の私たちに必要なものは、共感するする優しさと、人と人のつながり。

昔、油の回収のお仕事をしていた時があり、一年に3回ほど、朝早く、遠く離れた飯塚市のお店に伺っていました。

その店舗の回収場所に、お店の方からのお手紙とお菓子がいつも置いてあり、その場で私もお返事を書いて残していくというやりとりが、回収の依頼が終わるまで3年ほど続きました。

その方にはついにお会いできず、男性なのか、女性なのか、ご年齢もわからなかったのですが、お互いに何も気づかわなくても流れていく仕事関係のなかでの、その方のお心づかいに、伺うたびにあたたかい気持ちにさせていただきました。

人間は、食べ物から身体に栄養をとっているように、人にかまい、かまわれることで、心に栄養をもらっている気がします。

そして、人に与えることによって、自分も多くを受け取っているのかもしれません。

人の心をあたためたり、希望を与えてくれるものは、最終的に、富や社会的な成功ではなく、人と人との心の触れ合いや、喜びの共感や、繋がりです。

人は一人では生きていけない存在ということは、大昔も今も変わりません。

ですから、無視されたり軽んじられたり、遠ざけられたりすれば、心は痛みます。

その気持ちが膨らんで、心に怒りをためてしまう人もいるかもしれません。

でも、誰かとの深いつながりを感じれば、いつも安定した心情でいられるようになります。

大切なことは、自分の心を開いておくこと。

細やかな配慮の向こう側にある思いを、真っ直ぐに受けとること。

人との出会い、関わりにも、そのような自分の在り方が求められていると気づかされる。

人の親切な心に気がつくのは、あなたの心に余裕があるからです。

人の気持ちを受け入れるには、心の準備や相手としっかり向き合うことが必要だろうと思ってしまいますが、受け入れることで育んでいくこともできるのです。

最近、「元気?」「大丈夫?」という言葉をよく口にするようになりました。

疎遠にして、細くなって途切れたつながりを思い出して、その言葉で、またひとつひとつ、つなげて、鎖のようにつなげている気がします。

独りよがりな世界のなかで、自分から周囲に溝を作ってしまうこともあるかもしれません。

でも、その溝が実際には存在しておらず、あなたが勝手に作り出していた幻想にすぎないと気づくことができた時、あなたは受け入れられる喜びを現実のものとして、心から実感するのです。

人と人の心の響き合い。
命と命の触れ合い。

悲しみは悲しみとして、喜びは喜びとして共感する人と人のつながり。

今の私たちには、それが必要です。

自分の内にある光をまわりに広げるような生き方、ちょっとだけ世界をあたためるような、私の心が正しいと思う生き方をしていきます。

「純粋な心から、
 語り、行動しなさい。
 さらば幸せが
 ゆらぎなき影のように、
 あなたに従うだろう」
 (法句経)

Follow me!

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

お電話はこちらPAGE TOP